「自社サービスのファンを増やしていきたい」ファンコミュニティの一歩手前をつくる運営とMedy

「自社サービスのファンを増やしていきたい」ファンコミュニティの一歩手前をつくる運営とMedy

『小論文・現代文の指導スキルを学ぶ会(β版)』を運営する、小論文塾メイジャーステップの根岸さんに話を伺いました。

2022/12/15

ご覧いただきありがとうございます。Medy運営事務局(@medy_info)です。
Medyのご利用者様・ご利用を検討いたいだいている方から
「どういった方が利用しているのか」 「どういう使い方をしている方がいるのか」
と質問をいただく機会が多く、実際にご利用していただいているオーナーへのインタビューを行っています。
▼過去のインタビューはこちら いちじく通信 山田さん タケゴラさん
今回は、小論文塾メイジャーステップの代表を務める根岸さんに話をお伺いさせていただきました。
▼『小論文・現代文の指導スキルを学ぶ会(β版』の詳細・登録はこちらから

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根岸 大輔
小論文塾メイジャーステップ代表。大学在学中に受験指導講師としてのキャリアをスタート。大手中学受験塾の国語科マネージャー、大学院経営学研究科の講座制作ディレクターを経て、現在は大学受験小論文・現代文・総合型選抜入試対策指導を中心に、講師研修や講演会を展開している。
Twitter:@DiceK_Negishi


25年続く一貫した教育キャリア

ー 最初に、現在の活動について教えていただけますか?

「生徒向け小論文指導」「教員向けスキルアップ支援」の2つの柱で活動をしています。
生徒向け小論文指導:
『小論文塾メイジャーステップ』を運営。
大学受験で使う小論文をオンラインで指導する塾です。
年間約5,000人を指導しています。
教員向けスキルアップ支援:
学校の先生・塾の講師といった教員向けの研修も実施しています。
特に若手から中堅の教員のスキルアップを目的とし、小論文だけでなく、高校の現代文・中学国語・小学国語と幅広く提供させていただいています。

ー どういった経緯で現在の活動に至ったかお伺いできますか?

大学時代のアルバイトに始まり、塾での指導・大学での教材制作・予備校での指導と、一貫して教育に関わってきました。
そういったキャリアの中で、大きな転機が2つあります。
1つは教員研修事業を本格的に提供するための法人を作ったこと、もう1つは大学受験に向けた小論文の指導を行うようになったことです。
特に後者は、独自の指導を行い将来にも繋がっていく点が多かったと感じています。
受験指導の領域では、アカデミズムをベースとしたアプローチで小論文を教えることが多いのですが、私はビジネスのアプローチを取り入れた小論文指導を行っています。
この指導が生徒からの反響もよく、成績も伸びていったんです。
そして、学習参考書を書くことにもなりました。
そこで培った考え方やノウハウを、元来やりたかった大人に向けた指導にも転用し、現在の活動に繋げています。
詳細は『小論文・現代文の指導スキルを学ぶ会(β版)』の2記事目でもお伝えさせていただいているので、ぜひご覧になってください。

遊び半分・仕事半分のTwitterから発展した勉強会

ー 今まではどういった発信をされていましたか?

基本的にはTwitterを中心に発信してきました。
面白い・有用と思った発信が誰かに届けばよいなと考えています。
遊びが半分、仕事が半分くらいの温度感でしょうか。
たとえば、仕事の観点では、
  • 勉強方法に関するコンテンツをBOTを用いて1日に数回ツイート
  • Twitterを通じて仲良くなった方や興味を持っていただいた方たちを集め勉強会を定期的に主催
といった活動を行っています。


他の発信場所には、「学びエイド」というオンライン予備校があります。
こちらでは、塾講師の方に向け、学習指導方法を学んでもらうためのコンテンツを提供しています。
(学びエイドで300近くのコンテンツを投稿)

Medyでのニュースレター運営



ー どういったコンセプトや思いでニュースレターを運営されていますか?

教員の方に向け、指導スキルを向上するための情報を配信しています。
たとえば、
  • テスト問題の作り方
  • 志望理由書や小論文の指導法
  • 教育問題に関する批評
といったようなコンテンツです。
教員が生徒を指導する上で役に立つこと、具体的なスキルをお伝えするニュースレターとして運営しています。

ー 開始にあたって苦労されたこと・工夫されていることはありましたか?

当初、週1本以上のペースで更新できるかをリソース面から懸念していました。
それを解消するために考えたのが、協力してくれるスタッフの確保です。
ゼロから文字を起こして記事化していく形でなく、インタビューのような形で私が話して、原稿にしてもらうといったプロセスで記事を執筆しています。
そうすることで手直しだけで記事が公開できるようになりました。
“中の人” のおかげでスムーズに記事を配信できているんです。
とても感謝しています。

ー スタッフさんを入れての運営の難しさはありましたか?

「私の話の背景やニュアンスを理解してもらう必要がある」点が初期に感じた難しさです。
私自身の思いやノウハウを伝えていくために運営しているので、協力者は誰でもよいわけではありません。
そのため、教える側の経験があり、かつライティングに対して経験や興味がある、そして何より馬が合う方を探す必要がありました。
今回は幸いにも該当する方が見つかったので、初期から円滑に運営することができています。

ー Medyを利用してみて、気に入っている点はありますか?

すべてがブラウザで完結することは非常に便利だと感じています。
スタッフと共に運営しているので、データ共有が原稿自動保存の機能で効率的にできるのも嬉しい点です。
その他には、決済を内包していることも素晴らしい点だと思います。
複雑な作業を支払い者側に求めず、メールアドレス1つで気軽に決済いただけるのはメリットです。
また、質問機能も気に入っています。
原則週2本のコンテンツ更新をしているのですが、質問回答のようなカジュアルに書きやすい記事は発信者にとってありがたいものです。
最近では、出張の移動中に回答記事を2本執筆するなど、少ない時間でも価値を提供することができる機能だと感じます。

(Medyでは匿名で質問を受付け、回答記事を制作できる機能を提供)

ー Medyでは勉強会のチケットを販売されていますが、どういった経緯で始めたのですか?

先に話した通り、Twitterを通じて無料での勉強会開催は以前から定期的に行っていました。
好きでやっていたこともあり自分自身も楽しいのですが、「有料化したい・していかないと持続的な開催は厳しい」と考えていたんです。
Twitterや勉強会でも「もう無料では難しい…」「現状は持ち出しです」と、将来的な有料化のスタンスはある程度伝えていました。
ただ、やはりお金をいただくスキームを作る難しさもあります。
そこにMedyのような、発信と収益化がセットになっているシステムがぴったりだったと思います。
おかげで有料での勉強会開催がスムーズに進みました。

ー 無料コンテンツを有料コンテンツに切り替えるにあたって考えたこと・工夫したことはありますか?

まずは無料での勉強会に参加してくださる方がなぜ集まっていたのかを掘り下げて考えました。
するとポイントが2つあることがわかったんです。
  1. 勉強会が学びになる・面白いといったコンテンツ自体の満足度
  2. 根岸が提供しているのでよい・面白いであろうという信頼
特に後者が多分にあるのではないかという結論に至ったんです。
ですから、勉強会の参加費といった側面に加えて、「これまでの運営へのねぎらいとして根岸に一杯奢るつもりで来てください」というニュアンスを意識しました。
Medyのコンセプトでもあると思うのですが、ファンを増やしていきたいという思いがあります。
もちろん発信しているコンテンツに自信はありますから、内容に見合う対価もいただけるのがベストです。
それなら私や自社サービスのファンの方にコンテンツをお渡しして、会費をいただくのがよかろうと考えました。
そういったファンコミュニティを作っていきたいという考えにMedyの仕組みがマッチしたことと時間をかけて作った信頼によって、スムーズに有料開催に移行できたと思います。
その他には、事前のご案内や改善点を具体的に提示するといったことも、多少の効果はあったのではないかと思います。

ー Medyに今後期待することはありますか?

まだ新しいサービスなので機能は増えてくると思いますが、次の2点があると嬉しく感じます。
  • アナリティクスの細分化
  • 複数料金の設定
現状だとメールの開封率・会員の登録経路等は分かるのですが、より細かいデータが閲覧できるとよいと思っています。
手探りで運営しているので、
「この数字が出るということは、あれが効いているのだな」 「この結果なら、こうしてみるとよいかもしれない」
といった戦略決定の裏付けになるようなデータがほしいです。
また、機能提供背景と多少ずれているかもしれませんが、勉強会のチケットを販売するにあたって、1商品で複数料金が設定できると嬉しく思います。
内容・プログラムに応じて金額を変更し、同一商品ページ内で決済する対象を分けられると購入者にとっても、管理者である発信者にとってもスムーズなのではないでしょうか。

ー 今後のMedy活用の展望や考えていることをお伺いできますか?

大規模な勉強会は今後も3ヶ月に1回程度開催するつもりです。
次回は2023年3月下旬の開催を予定しています。
そうした会への参加を希望される方に集まっていただくという部分に、Medyを活用したいと考えています。
当然、Medyからの発信で会員の方にもメリットを感じてもらい、相互によい関係を作ることが重要です。
そういった考えを徹底し、ファンが増えていくことが理想なのではないかと思います。
また、2023/4以降は勉強会だけでなくカリキュラムベースの講座開催も検討しています。
こちらも会員の方へ向けて、少しずつご案内する予定です。
現状では、元から繋がっている方が会員になってくれているケースが多いと思うのですが、今後は勉強会・講座に参加したいので会員になるという流れも増やしていけると嬉しいと思っています。

ー 最後にどういった方にMedyはおすすめかお伺いできますか?

Medyはファンコミュニティの一歩前をつくるのに最適なツールではないでしょうか。
メールアドレスで読者になっていただくという部分が、SNSのフォロワーとは違うという意味で重要だと理解しています。
SNSよりも濃い関係を作っていくためのツールだと感じます。
何か専門分野をもち、それを強みに変え、コミュニティを築いていくといったプロセスの基盤づくりに一番役に立つのではないでしょうか。
そういった意味では、得意分野をもっている方が相性がよいと感じます。


さいごに


今回は、小論文塾メイジャーステップを運営し、Medyでは教員向けに記事を執筆する根岸さんに話を伺いました。スタッフとの共同運営・ニュースレターを通じた勉強会の開催等、ユニークな運営をしてらっしゃいます。この記事を読んで、想いや活動内容に興味を持った方はぜひ会員登録してみてください!

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